高齢者の難聴と補聴器の選び方と注意点【知っておきたい】

補聴器 高齢者 土浦

補聴器 高齢者 土浦高齢になってくると年齢と共に少しずづ聞こえにくさが出てくることがありますよね。日常の生活で不自由が出てきた場合に補聴器の装用を考え始めたりすると思いますが、『補聴器を購入してからこんなはずじゃなかった』とならない為に高齢の難聴者が補聴器を選ぶときに注意しなければいけないこと、知っておきたいことをご説明します。

年齢と共に聴力は低下する

健康な人でも年齢とともに少しづつ聞こえが下がってきます。これは特別なことではなくてごく自然な現象になります。一般的にはこれを加齢性難聴とか老人性難聴と呼びます。個人により差はありますが、だいたい30代頃から高い周波数の音から少しづつ聴力の低下が始まっていき60代・70代ごろから自覚がでてきますが、意外とご自分で気が付くよりご家族など周りの方が気がつくことが多いですね。補聴器 高齢者 土浦

老人性難聴とは

老人性難聴とは難聴の種類でいうと、感音難聴という難聴の種類になります。感音難聴とは耳の中の内耳や聴神経などの感音系の器官の障害で起こる難聴になるのですが、音が聞こえにくいだけではなくて音の強弱に対する感覚障害や言葉の聞き間違いなどが起こります。医学的に治癒は難しいと言われている難聴です。
よく高齢のお客様には『言葉は聞こえるんだけど何を言っているかわからない』などと言われることが多いですね。補聴器 高齢者 土浦

老人性難聴の特徴

高音域から徐々に下がっていく
会話の聞き取りにあまり支障のない高音域から少しづつ下がっていきますので気がつきづらい。
体温計の音や電化製品の合図の音、また擦れる音など聞き取りづらくなりますね。

言葉の聞き取り能力が悪くなる
言葉の理解度が低下(周波数分析障害)する傾向がありますので、会話の内容がはっきりしないことがあります。

左右両方の耳が共に同じように下がる
どちらか片方の耳だけ聞き取りづらくなるのではなく、左右両方の耳の聴力が同じように下がる。

自分の聴力を知っておこう

補聴器の購入を考える場合にご自分の耳の聴力を知っておかなければいけません。
お耳の測定には周波数毎にどれくらい小さい音が聞こえるかを調べる『純音聴力検査』・言葉の聞き取り能力がどれくらいあるかを調べる『語音弁別検査』というものがあります。
両方の検査をしてご自身のお耳の聞こえのレベルがどれくらいか、言葉の聞き取り能力はどの程度なのか聞こえの状態をしっかり理解しておかないといけません。耳鼻科などで耳の検査をしてもらう時は『語音弁別検査』や『明瞭度検査』なども調べてもらうといいですよ。補聴器 高齢者 土浦

補聴器で出来ること出来ないこと

補聴器も万能ではありません。あえて厳しいことを言いますと、補聴器を着けても耳が治るわけではなく、若いころの様な聞こえに戻ると言うわけでもありません。あくまで聞こえを補うもの、補助の役目になりますので補聴器で改善できることと難しいことがあります。

補聴器を着けて改善出来ること
声や音を増幅しますので、大きく聞きやすくなる
周りの方が大きい声を出さなくても聞き取りやすくなる。
車の接近や人の気配など周りの音が入りやすくなる

補聴器でも難しいこと
早口でしゃべられるとわからない(話すスピードは変わらない)
言葉の聞き取り能力が低下していると大きく聞こえても会話がはっきりしない場合もある
大勢の中で他の人の声は聞こえないようにして聞きたい人の声だけ聞く

前向きな気持ちで補聴器をつけよう

補聴器は購入して一日二日で慣れるわけではありません。今まで聞こえなかった音や声が入ってきますから、時間をかけて少しずつ耳に順応させていくことが必要になりますので、補聴器をつける上では前向きな気持ちがとても重要です。
老人性難聴は放っておいて良くなるものでもありませんし、どちらかと言うと聴力は年々下がっていったりしますので、聞こえづらさを感じたら早めの補聴器装用をお勧めします。
聞こえづらいのを我慢しているより、補聴器を着けることで少しでも聞きやすくなるのであれば一日でも早い方が良いですよね。
補聴器 高齢者 土浦認知厚生労働省が発表した症施策推進総合戦略プラン(新オレンジプラン)でも難聴は認知症の危険因子のひとつに挙げられていますので、聴力を補うことが認知症の発症予防につながる可能性もありますよ。

難聴と認知症についてはこちら

ご家族や周りの方の理解と協力も必要

補聴器を着けて会話がスムーズに聞き取れるようになるには、ご家族や周りの方も話し方や伝え方など理解と協力が必要となってきます。

補聴器を使用している高齢者への話し掛け方
表情や口元がわかるように正面から話しかけて下さい。
名前を呼んだり、肩をたたいたり意識をこちらに向けてから話しかけて下さい。
離れていると声は小さくなってしまうので、なるべく近づいて話掛けて下さい。
高齢の方は早口は難しくなるので、ゆっくり話掛けて下さい。
大きい声でなく普通の声の大きさで話しかけて下さい。
わからない言葉などは言い方を変えたり言い回しを変えたりして下さい。
長い文章ではなく一つ一つを短く話しかけて下さい。
片耳しかつけていない時は正面か補聴器を着けている側から話しかけて下さい。

高齢者が補聴器を選ぶときの注意点

高齢の方が補聴器を選ぶときに注意しなければいけないのは、ご自分の耳に合わせた補聴器(音やかたち)と言うのはもちろんですが、耳への装着がし易いか・ボリュームの操作や電池の交換が出来るかなども購入時に注意したほうが良いですね。せっかく購入しても装着や操作が難しくて使えないとか自分で電池の交換が出来なくて使えないなんて事になったら困りますよね。
細かい操作は苦手・面倒な方や、指先が痺れていて電池の交換が難しい方などは、環境に合わせて自動で音質の調整を行う補聴器電池の交換をしなくてもいい充電式の補聴器などは良いかもしれませんね。

環境に合わせる自動調整補聴器についてはこちら

充電式の補聴器についてはこちら

自宅から近い・自宅訪問をしてくれる補聴器専門店を選ぼう

補聴器は購入時だけお店に行けばいいというわけにはいきません。
購入後もメンテナンスや音質の調整なども必要になりますので、自宅から近い補聴器専門店、もしくは近くに専門店がない場合は近くまで定期的に巡回相談に来てくれる専門店や自宅訪問をしてくれる専門店がおすすめです。最初はお店まで通えても、車を乗らなくなってお店までいけなくなる事もありますからね。補聴器 高齢者 土浦

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認定補聴器技能者のいる補聴器専門店へご相談下さい

厳しい事も書きましたが、老人性難聴で補聴器を有効に使って会話を楽しんでいる方もたくさんいらっしゃいますので、聞こえにくいなと感じましたらご家族と一緒に関東補聴器土浦店にご来店ください。
認定補聴器技能者と補聴器アドバイザーがお客様の聞こえに合った補聴器選びのお手伝いをさせていただきます。
また、ご来店が難しい方は自宅訪問サービスも行っていますのでお気軽にご相談下さい。耳穴型補聴器 選び方 茨城 土浦

関東補聴器 土浦店への問い合わせ

片耳難聴で補聴器の購入を検討している方【注意点を説明】

片耳難聴 補聴器 土浦

片耳難聴 補聴器 土浦片耳難聴で補聴器の購入を検討している方でどんな補聴器が合うのかわからない方も多いと思います。
片耳難聴や左右で聴力差のある方は聞こえの測定も難しく、高度な測定技術が必要となりますので補聴器を購入するときには注意が必要です。
失敗しない補聴器選びをするための注意点などを説明していきます。

片耳難聴とは

片耳難聴は左右どちらか片側の耳だけ難聴になることをいい、一側性難聴ともいいます。
片側の耳が聞こえないので左右での聞こえのバランスが悪くなり音の方向感がつかみにくくなったり、聞こえる範囲も狭くなってしまいます。
複数での会話や大勢での会話などは聞こえない側の人の声は聞き取りづらくなります。
加齢による難聴などは両側耳とも悪くなる場合が多いので、加齢以外の原因で難聴になる場合が多く若い人にもみられる難聴です。

片耳難聴で困ること

イラスト片方の耳が聞こえるから日常生活でそんなに不自由じゃないでしょうなんて思われる方もいるかもしれませんが、片耳難聴ならではの不自由さがありますのであげてみますね。

・音の方向感がつかみにくい
・入ってくる音がモノラル
・反対側の声や音が聞き取りづらい
・電話をしている時に話しかけられてもわからない
・常に立ち位置や座る位置を考えて疲れる
・大勢での会話など聞き取りづらくなる
・方向によって聞こえたり聞こえなかったりするので誤解されやすい

片耳難聴や左右聴力差がある場合は聞こえの測定に注意

片耳難聴 補聴器 土浦片耳難聴や左右で聴力差がある場合は聞こえの測定(聴力検査)も難しくなります。
通常、聞こえの測定は防音室でヘッドフォンをし、ピッピッピとかプップップとか音を出してどれくらい小さい音が聞こえるのか検査します。

左右別々に測るのですが、これが片耳難聴や左右で聴力差があると悪いほうの耳を測っているのに良い方の耳で聞き取ってしまうことがあるんですね。この現象をシャドウヒヤリングとかクロスヒヤリングと言うのですが、この場合悪い方の耳の測定が正確に測れなくなってしまいます
正確に測るには良い方の耳にザーっと言う雑音を流しながら(マスキングと言う)悪い方の耳を測るのですが、周波数帯域や聴力によりどれくらいの雑音のレベルを負荷すればいいかなど高度な測定技術が必要になります。
この聞こえの測定が間違ってしまうと補聴器の選択や音の調整が違ってきてしまいますので、できれば耳鼻科医や認定補聴器技能者など資格保有者のいる補聴器専門店で測定してもらうのがいいでしょうね。

認定補聴器技能者についてはこちら

こんなグラフの場合は注意が必要

左耳の測定が右耳で聞き取っている可能性が高く正しく測れていないかもしれません。

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片耳難聴の方向けの補聴器とは

片耳難聴で聞こえない側の耳が一般の補聴器では十分な補聴効果が得られない方にはクロス補聴器というものがあります。クロス補聴器とは聞こえない側の音をマイクで集め、良い方の耳に転送して聞くシステムです。
音を拾うマイクが付いた送信機と受ける側の補聴器が必要になりますので、両方の耳に装用することになります。
両耳で音を聞くのではなくて、聞こえる側の耳で左右両側の音を聞く方法になりますね。

車の中で運転席や助手席の声が聞きづらい(左ハンドルの車にして解決するなんてのもあるかもしれませんが・・・)・会議などで聞こえない側の人の声を聞く場合などに便利かもしれませんね。

クロス補聴器が有効な聴力例

このような聴力の場合は左耳に一般的な補聴器を付けても十分な補聴効果が得られない場合もありますので、クロス補聴器を試してみるといいかもしれませんね。

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クロス補聴器の紹介

クロス補聴器は複数のメーカーから発売されています。
昔は有線で音の伝送を行っていましたが、最近のクロス補聴器はワイヤレスのタイプが主流になっています。

シーメンス・シグニア補聴器のクロスPure

クロスPureはプライマックスシリーズの補聴器(CIC、CIC312除く)が対応しています。

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フォナックのフォナッククロス

フォナッククロスはオーデオBシリーズ、ベンチャーシリーズ(V30から対応)、クエストシリーズ(Q50から対応)用と豊富な種類があります。
耳あな型モデルの送信機もありますよ。

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まとめ

片耳難聴で補聴器の購入を検討している方はお気軽に関東補聴器にご相談ください。
関東補聴器は補聴器専門店として30年以上の経験と実績があり、全店に認定補聴器技能者が在籍しております。
少しでも皆さまの聴こえの悩みが解決できるよう全力でサポートさせていただきます。耳穴型補聴器 選び方 茨城 土浦

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